2011-01-01から1年間の記事一覧

キャミソール問題

さて、ヒョンなことから、合板をそのまま仕上げとした壁をつくることになってしまった。いままでは、あくまでも合板というのは、「何かの下地」であって、その「何か」のために存在する便利な平面をつくってくれるものに過ぎなかった。それが今回は、「オモ…

10年と30年、この日本的時間の流れ

先日、若いご夫婦が相談に来られました。その二人は、住宅展示場で、家の値段を尋ねた時に「30年で解体するつもりで、この値段になっています。そのおつもりですよね?」と言われたそうで、そんなつもりの無い二人は、その言葉に困惑したそうです。 これは、…

箱木千年家

日本最古の住宅として有名な、箱木千年家に行ってきた。 箱木という珍しい名前を持つお家だが、見学後、その箱木さんと30分くらい歓談した。ダムで家が移転になることで、大きな予算がついて、通常の文化庁だけのお金では出来ないことも出来たこと。昔の家に…

デヴィットが日本に。

お久しぶりです。数ヶ月に一回くらいしか行かない喫茶店みたいになってきました、航海日誌です。自動で、アップしたのを嗅ぎ付ける機能を使っている人達、フォローを続けてくださってありがとうございます。椅子の座り心地が悪かったら、そろそろ、見放して…

空白の時を超えて

最近、同じ話を何人かの人にしたので、勢い余ってここにも書く事にする。私の師匠である楢村徹さんなんかがやっている「古民家再生工房」の取り組みは、なかなか理解されにくい仕事だ。 ハウスメーカーが作るような新建材満載の住宅が嫌で、少々懐古趣味的・…

チラ見せに!

当事務所に来たことのある方なら知ってますが、ヤマグチ建築デザインは、古くからの住宅地の中にあり、車通りの多い道からは、建物さえ見えず、最近の言葉で言えば、「隠れ家的」な場所でした。 それが、5月11日の大火事によって、周囲の建物が無くなり、つ…

ヤマグチは健在です!

ヤマグチの家が火事に遭ったらしい。という噂が遠く豊橋まで伝わっているらしいので、遠くに伝える為、この場を借りてお知らせします。 ヤマグチは健在でーーす! (庭のベンチで手を振る、の絵) 5月11日午前3頃に、近所の工務店の木材倉庫兼加工場から出火…

トンガリ屋根への憧れ

トンガリ屋根。それは、最近見られない、トンガった屋根のこと。屋根の勾配がきつくて、普通の屋根とは区別して、三角屋根などと呼ぶ人もいる。 昔の屋根は、皆、トンガっていたので、地面から見ると屋根の面積が大きくて、いかにも「やねです」と主張してい…

浦安の液状化現象を考えてみた

所属するキリスト教会から派遣されて、千葉県浦安の液状化現象の調査に行ってきました。ここには、仲間の教会があり、今後の対策を立てる為の判断材料を得る目的で、派遣されたのでした。以下は、教会向けのレポートを抜粋したものです。高専で土木を学び、…

大震災に思う

尋常ではない今回の大震災。ただただ言葉を失うばかりで、被災地の方々が一日も早く通常の生活に戻られますようお祈りするばかりです。私たちが見聞きしたことのないような規模の災害が起こりました。100年に一度200年に一度の確率で、起こるであろう災害を…