小物特集

いつもは、住宅という大きなものを扱っていますが、今日は、我が事務所兼自宅にある小物たちを登場させます。駆け足で。


0)パラゴトロンの鉄道時計
 この家が出来てから、4年が経ちますが、相応しい掛け時計がなくて、ずっと、小さな置き時計で我慢していました。それで先週、数時間のネットサーフィンで、とても良い時計を見つけて、福岡から購入しました。ここのお店の店主、郷さんは、フランスから、50年間眠っていたチェコ製の時計をコンテナに積めて、福岡まで運んで来たのでした。フランスの鉄道駅の為につくられた時計は、当たり前ですが、文字板が見易くって、そしてかわいいです。レンガ壁をバックにしても、負けないだけの強さがあります。未使用品(デットストック)の機械時計に、郷さんは電池で動くムーブメントを取り付けてくださいました。電波時計にしたいという現代人ヤマグチの希望を、電波時計だとオリジナルの針を使えなくなるけど、いいでしょうか。とスマートな回答を下さいました。もちろん、電波時計にしていません。



1)大倉美弥さんの切り絵
 大倉さんの切り絵です。すてきです。玄関正面に鎮座しています。そろそろ違うものも掛けようかと思っていますが、まだ、いいものが見つかりません。


2)MUNIの中国製緞通
 故・楠戸平五郎さんの奥様から頂きました。以前も書きましたね。ありがたいことです。大胆に土足で踏むところに使っていますが、これでいいと思います。


3)楠戸さんの蔵にあった水屋
 家具作家守屋晴海さんの倉敷店「フィント」の開店に当たり、担当者であった私が改装時に古い蔵から見つけ出した水屋です。こんなものをどうするの。と言われましたが、キレイに洗って、オイル塗装をして、ガラスを入れてもらったら、なんとまあ、いい感じになりました。楠戸さん、ありがとうございます。


4)山口敏郎さんの油絵(上の写真の窓上の絵です)
 楢村設計室を退社する頃に、楠戸さんと楢村さんの奥様からお祝いに頂きました。もう一つは、便所の中にあります。ベニヤ板の上に、何層にも重ね得たアクリル塗料で厚みを表現しています。色合いもいい感じです。


5)スイザ(SWIZA)の置き時計 
打ち合わせ中に腕時計をみるのが、憚るので、小さな置き時計をヤフオクで購入しました。数日に一度、手で巻く必要がありますが、小さな宝石のように、存在感があります。


6)尾鷲さんの一輪指し(上の写真の左)
 児島赤崎の鷲羽窯・尾鷲さんから頂きました。引越祝い事務所開設祝いです。かつて、高専生の頃、鷲羽釜で雑用係りのアルバイトをしていました。縄文土器のパワーには負けるよ、と言っていた尾鷲さんがまぶしかったです。


5)ニール・ポールトンのペン立て(写真中央)
 スプートニクの香川さんの店で見つけました。打ち合わせ用のテーブルには、ボールペンがいつも一本立っています。「一本」というのは、香川さんのお勧めです。さすがです。


6)穂積さんの灯籠
 僕たち家族が住んでいる家は、穂積さんという方のお家を改造しています。これは改造時に出て来たものです。その昔、お盆の頃に使っていた灯籠にLED球を仕込んで、常夜灯に利用しています。(参考写真



下は、皿の木箱を灰入れにしている様子です。最初は壊して、薪ストーブに放り込むつもりでしたが、いや、まてよ、と、新しい用途に使っています。