MUNI Carpet、来る

前職場の倉敷市東町界隈は、楠戸家のおかげで、同じ美観地区であっても、よくメディアに登場する倉敷川界隈に比べれば、より生活感があり、より落ち着いていて、知的な感じがするほどです。あちらが、アルミ焼付塗装だとすると、東町は真鍮へアラインといったところか。その東町、楠戸家ファミリー店舗*1に新たなお店がオープンした。その名も「トラットリアはしまや」。呉服店当主のご長男がオーナーシェフとなり、つい先日オープンした。12年ほど前にオープンした、ギャラリー喫茶「サロンはしまや」のオーナーであり、お母様である楠戸恵子さんは、オープンしてから毎月毎月、手書きのニュースレターを関係者に配っていたのだが、このトラットリアのオープンを以て、ニュースレターも終了するといいます。サロン、楢村徹設計室、レストランの3つの夢がかなったことで一区切りがつきましたと、ご本人も感無量、とのことでした。12年のうち7年間ほどの時間を共にさせていただいた僕としても、何ともうれしく、喜ばしく、気持ちのよい出来事でした。
そのお店のオープン前の準備中にお祝いに駆けつけたときのことです。お隣の新家の楠戸さんから、遅くなったけど、独立おめでとうと息子さんの中国緞通のお店「MUNI」の玄関向け絨緞を頂きました。いつか買おうと思いながら買いそびれていた「MUNI」の緞通。すごくうれしかったです。これを機に買い揃えていきたいところです。
我が家は知っての通り、一階は土足で歩き回る生活なので、最初は躊躇しましたが、使わなければ意味がないし、使ってこそ生きてくるのだと思い、写真のように事務所入り口に堂々と敷かせていただきました。そんな使い方でいいのかと考えてみると、雨の水分は気にしないといけないけれど、砂や埃は払えばいいのだと、それだけだと、自分で判断してます。玄関正面の大倉美弥さんの切り絵の紺色ともシンクロし、とてもよい一品として我が事務所の仲間となりました。

*1:楠戸家ファミリー店舗:はしまや呉服店、サロンはしまや、MUNI、楢村徹設計室、フィント。ファミリーとは僕が勝手に書いたことですが、一つの群れを成してよい町づくりができていると感じています