B級グルメの誕生

学生時代,バイトで本屋の店員していた山口です。当時,児島にツタヤができると言って,びくびくしていた,勘違いな店長を今日思い出しました。

今日ラジオで岐阜だったかどこかのある町で,みそ味の焼うどんをB級グルメの全国大会で優勝させるため,がんばってます,という情報が流れていた。この手の話,わが町のPRのために,相応しいゆるキャラをただいま募集中です。みたいなお金のない町が投げやりに募集しているのとどこか共通点がある。
僕が思うに,本来のB級グルメなり,ゆるキャラなりは,ジモピーしか行かないようなお店のおばちゃんや町の産業課や観光課の担当者が,一生懸命本気になって,とても見栄えがして美味しいメニューなり,とてもかっこ良くて町を代弁してくれそうなキャラクターを,作ったんだけれども考えたんだけれども,その手の第一線の人を始め,一般の人にまで,「あれって,B級だよね」とか,「ちょっとずれてて,かわいいよね」と,結果的に!言われるのが,本来の行き方のように思うんです。端的に言えば,こんな感じ。その作った人に向かって,「これってB級ですよね」と聞くと,「失礼な!A級です。帰ってください,営業妨害です!ピシャ!」みたいな感じであり,「これって,ゆるキャラですよね」と聞くと,「どこがああ,ゆるいんですかぁ!こんなにカッコいいものがありますか!」と逆ギレされてしまうのが,本来的な感覚だと思うんです。わかりますよね。そういう意味で言うと,あるテレビ番組で,地方都市ならではの,マイナーな,あるいは,他県からは恥ずかしくも思うような,慣例や風習,食べ物を,胸を張って,誇り合う企画というのはよくできてるなあと思います。よくできているのは,何か特別なことを考えつくワケではなく,普通のことを「これウチでは普通なんですよ」と淡々というだけで,番組として成立して,広告費を出してくれる企業がいるという凄さです。

バイトしていたお店は,現在,ある会社のサロン的施設になっていて,僕もよく利用しています。椅子に座っていると,どうしても昔を思い出し,この椅子があるところはコミック,便所は返品作業場,飲み物コーナーはエロ本コーナーなどと場所と時間を重ねて,処理してしまいます。あ,また◯◯さんがエロ本のお替わりしに行った,なんてぐあいに。