野外アートイベント「児島さん」

秋に地元児島でアートイベントをしようと企画している。「児島さん」これは仮称で僕だけが呼んでいる。参加する人は基本的には児島の人で,そうでなくても何らかの繋がりがあることが条件。外からその日だけ来ておしまい,という風にはしたくない。児島の人に参加してもらえば,見に来る人も児島の人だろうし,先々の広がりも期待できる。多少の広報もするので,他の地域からも来ると思うが,その場合は児島の芸術家の状況がよくも悪くもわかるわけだ。ただ,これからがんばろうとしている人を対象としてるので,参加者は20歳代から40歳代が主となっている。イベント名を擬人化しているが,「児島産」と解してくれても良い。
最近,このために少しずつ参加者を募っている。昨日は二人の人に会った。尾鷲君は同級生の弟で,父親が備前焼作家の子だ。僕が高校のときには3年間くらいかな,手伝いでアルバイトに行っていたこともあった。本題の話はちょっとだけで,ほとんどは昔話や世間話を話して終わった。そのあとは実家の近くに住んでいる児玉くんという子に会ってきた。ほんとに家に近くて,ああ,あそこの子か,とすぐにわかるほど。アトリエも漁業組合の昔の寄り合い場所で,僕も小さい頃何度も行ったことのある場所。彼は,高校も美術系学科で地元の倉敷芸術科学大学を出て,絵で食っていこうと試みたが,挫折して,今は昼間働いて,夜絵を描く生活をしている。
志を持って,高みを目指して進んでいる姿は見ていて気持ちいい。今回のイベントは企画している側が素人なので,どれだけのことができるのか,正直わからないが,参加する人にとっては,児島の同志に会えるわけでそれも一つの目的になっている。