一ヶ月の欧州旅行 >>>> 一ヶ月で取る自動車免許

10年一昔とはよく言ったもので、私、ヤマグチは10年前には大学を卒業して、 「研究生」なる中途半端な立場で 悶々とした日々を送っておりました。 東京大学修士課程に行って、 建築史の先生になるなんて夢をそのときには抱いていました。 新しい歴史を書いてやる、なんて感じです。 それがかなわず、二年間の間、フリーターというか、 プーというか、そんな肩書きを背負いながら、 コンビニ弁当を食べて、レンタルビデオを見ていました。 まあ、5年間土木を(高専で)勉強して、その後、建築については 2年間の勉強だけで、日本のトップの人たちに勝とうって言うのは、 所詮無理な話だったのかもしれませんが、 無理と思えないくらいの勢いだったんです。ほんとに。
でも、振り返ると、大きな意味での挫折はそれだけで、 後はいいことずくめでした。 改めて学んだ研究室では、実りある勉強ができて、 倉敷に帰って、希望の職場で働けて、 幼友達と話せたり、育てていただいた教会にまた通い、 最愛の方!と結婚して、思い通りに設計した家に住んで、 二人の子供も与えられて、、、と言った具合です。 ありがたいことです。神様感謝です。
何が大きなポイントかと思い返すと、 あれは二十歳の秋だったと思いますが、 友人が言ったんです。
  「免許取るお金があるんだったら、
   今すぐ欧州旅行に行こう、いや、君はいくことになっている」
強引でした。若いっていいですね。 あの頃は寝る間を惜しんで勉強して、寝ることに罪悪感を感じ、 お風呂はおろか、シャワーを浴びないことを自慢し合っていました。 あの頃の自分、シャワーを浴びない臭い自分があったからこそ、 いまの自分につながっているんだなあ、と感慨深い気がしています。
自分の中での良い思い出ですが、 こういう風に改めて書くと、 今の自分に良い刺激になりました。

さて、さて、過去を懐かしむだけでなく、 明日も、目の前の仕事に向かおうと思います。 これ読んでる同級生たちもがんばってね。今日もいきましょ。では!