脱産業的住宅の例;モルタル下地のペンキ塗り(その2)

前回のつづきである。

私のブログというのは、その昔、mixiの個人日記からはじまって、公開した方がいいとの親友の勧めのままに、なんとかというブログで始めて、今に至るのだけれど、mixiのころからだけど、写真はほとんどなく、文章ばっかりで、いかにも読む人のことを考えていない感じのブログになっている。どこかに行ったとか、最近の近況とか、そういう物はもちろん、こんな仕事しているよ、とかいうのも、ほとんどない感じで、自分と同じくらいの専門性を持つ読者がいて、その人に向かって黙々と書いている感じで、その人に読まれると恥ずかしいという様なことは出来るだけ書きたくないという、そんな偏屈な感じです。
で、前回と今回は、今まで長い間、脱産業が大事だ、とか言って来た経緯を踏まえて、実際にはどんな感じで建物が出来ているのか、というのを、すこし丁寧に提示しようというものです(いや、正直言えば、体調がすぐれず、楽をしているのです)。「すこし丁寧に」というのは、もしも私だったら、興味があることはどんどん検索するし、わからない言葉も調べるし、なんだったら本人に聞いてみる、ということをするのですが、そんなことをするのは、数パーセントでしょうから(体調がすぐれず、楽をしたいというのが、本音なのですが)、その他大勢のかたのためにも、写真くらいはシェアしないとねー、という感じです。

前回は、浴室という衛生上の必要も求められる部屋でしたが、今回は、そうではなく、いろいろな状況の中の「モルタル下地のペンキ塗り」のものですが、総じていえば、これも前に書いたので、懸命な読者はまた書くのかよと思うでしょうが、そうではない方向けの回ですので書きますが、このタイプの方法というのは、日本の民家の様な、無骨で荒々しい表情を持つ室内に、何らかの特徴のあるモノをおきたい時にはウッテツケの方法で、古民家の中に、色の付いたシックイや、奇麗なモザイクタイルを貼るという、古民家再生工房の先輩たちがやって来た方法の系譜になりますが、それをもっと、カジュアルにした物で、おのずと、施工代金も安くなるというもので、貧乏路線まっしぐらな私の作風に相応しいアイテムであります。
また、古民家ではなくて、新築の場合に、ヤマグチ流「荒削りの木材」テクスチャーとの相性もよく、古民家でないと醸し出せない様な、ある一定の懐の深さの様な物が、「荒削りの木材」あんど「モルタル下地のペンキ塗り」というセットを使うことで、新築住宅の際にも擬似的に造りだせるというもので、ディズニーランド程の質の高さは得られませんが、個人住宅の内装としては、しかも、ローコスト住宅の内装としては、使い易い手法で、私が初期の頃から採用している物ですが、「土間の家」と共に、このまま、どこまででも追求してみようと思う手法の一つです。


ウイットもなく、偉い建築家も登場せず、国際政治状況も無視して、しかも、クルマの話題もなく、私としては、手足を縛られた感じでの投稿ですが、手の内を明かさなくてもいいじゃないかとの、もう一人の私が言っていますが、真似をしたければ真似をすればいいと思いますので、今日はこのあたりで、お開きにしたいと思います。良い子のみんなは、日が変わる前に寝た方が良いというのを最近学んだヤマグチでした。