教会の床の間

先日のことです。私が通っている教会に、スウェーデンからお客様が来られることになり、それなりのおもてなしをしようと、会員の方が、準備してくださいました。


お茶室とお座敷を正式に、とまではいかないまでも、それに近いかたちで、おもてなしの心をもって、飾ってくださったのでした。左から、書院には聖書、香合の代わりに「卵形のキャンディー入れ」、賀川豊彦の聖句の掛け軸、備前焼の花器に椿とユキヤナギ、です。写真は座敷の床の間しかありませんが、すぐ裏にある茶室にも、釉薬の掛かった花器にお花が生けてありました。

私達の教会は、60年ほど前にスウェーデンから宣教師が来られて出来た教会で、スウェーデンの方が、庄屋さんからお屋敷を購入して、キリスト教会として、使っているものです。訪問された方々は、みな60代後半で、生まれた時から日本に派遣されている宣教師たちの為に、また日本人の為に、祈りをささげ、お金をささげてこられた方ばかりでした。日曜日は、キリストの復活を記念しお祝いする「イースター」という大切な日だったので、彼らの話を聞きながら、私自身も感激しました。

昔の庄屋さんの家の座敷を残しておいて良かった。と、改めておもった一日でしたし、日本にあるキリスト教会の建物のことも、改めて考えさせられる時でした。