いくつか露出。(加筆)

【露出1】何度かお伝えした豊橋での講演案内です。行ける人はまずいないでしょうから,がんばってますよ,というお知らせ程度と受け取りください。

僕自身が著名な建築家なわけではないので,僕の仕事がどうこうというよりも,聞く人の興味/ニーズとしては「倉敷」というのがポイントだろうと思い,倉敷における建築や建築再生の事例を紹介して,その思想や理念,方法を報告したあとに,自分の仕事を少し話すことにします。行政の取り組みと補助金制度についてもふれます。それで今,建築史研究室の出身らしく古い文献をいくつか手に入れて読んでいるところです。変わり種だけ書きますと,朝日写真ブック『倉敷うちそと』1955,岩波写真文庫『倉敷ー古い形の町・美術ー』1957,竹中正夫『倉敷の文化とキリスト教』1979,椎名誠『日本細末端真実紀行』1984,こんな感じです。竹中正夫さんの本はそれこそ10年以上前に手に入れたのですが,大原孫三郎と總一郎親子の理解には,やはりキリスト教の影響が外せません。椎名誠さんの本は,「倉敷は今日もウスラバカだった」という章で,「コソバユイ」「わざとらしい」「白々しい」と酷評した後,裏の方(おそらく本町辺り)は「なかなかいい」と書いています。当日は賛美するだけでなく,あそこがいけん,ここがいけんと僕流に酷評してみせます。大学で教わった泉田先生が口酸っぱく言ってました。「建築史研究は,文献調査と現地調査の両輪で。」現地調査は七年間の倉敷勤務がバックボーンにあるので,いつかの丸一日を写真撮影に使うだけとして,ただいまストーリーを組み立て中です。建築デザインの仕事も平行して来週末までに一件終わらせないと行けないので,あっぷあっぷしております。ぷらす,見積り調整もありますた。んー,時間がない。
【露出2】バイブル アンド アート ミニストリーズ編の書籍が発売されました。

10年前の文章がそのまま載っていますが,今読んでも価値あるものになっています。 http://d.hatena.ne.jp/senyoshi/20090516 ←こちらにテキスト(昨日までアップしていた文章は,段落が前後していたり,欠けが有ったので訂正しました)だけありますが,時間が作れたら,カラー写真入りのPDF形式でダウンロードできるようにします。少々ですが,需要があるようですので。
(加筆)「10年前の文章」とアバウトに書きましたが,マニアな方は,8年前では?とその掲載期日を探し当てたことでしょう。アバウトに書いているのは,この論のもとになっているのが,学部の卒業論文でそれを書いたのが,1997年の年末だからです。そうすると,12年になります。4年の時間差がありますが,2年でない理由はこのブログのどこかに書いた覚えがあります。プラス2年の回り道は,苦しくも楽しい良い時間でした。書籍情報。ISBNは,978-4-87925-095-7,出版社は,燦葉(さんよう)出版社。書名『クリスチャン アーティスト。』。1,890円。

【露出3】トーダンの2011年建築カレンダーに,山口邸が掲載されます。
昨年,建築写真家の半村隆嗣さんに撮影いただいた山口邸の写真が,カレンダー商品として扱われます。いわゆる「名入れカレンダー」の類いで,町場の工務店が年末の営業ツールとして「◯◯工務店」と一番下に印刷したものを配るアレです。出来れば,大衆向けの住宅系雑誌『私の部屋』『モダンリビング』あたりで,出たかったですが,こういう形で露出するのも厭いません。6軒のうちの1軒です。それでこのカレンダー,来年のカレンダーだとばかり思っていたら,担当者から,「いえいえ,ヤマグチさん。来年のものは今現在配布中ですので,ヤマグチさんのものは,再来年になります。」とのことでした。
トーダンhttp://www.todan.co.jp/